TVF2011ビデオ大賞

豊かな発想と優れた表現技術により市民ビデオの広がりの象徴となった作品です。

 

城南子ども放送局
城南子ども放送局(画像) 城南子ども放送局(画像)

【作品概要】城南子ども放送局の車椅子リポーターたちによる元気と明るさに満ちた学校紹介。学校の大人たちは皆にこやかに親切に答えてくれるが但し少し建前的。子どもリポーターは鋭い質問や自分の本音をすかさず述べるやり取りが絶妙。さわやかな知恵の深さを感じる。

【講評】 車椅子に乗った障害児五人がマイクを手に、級友から送迎バスの運転手さんまで、インタビューしながら自分たちの学校を紹介する。決めた台詞をはみだして、生き生きと自分を出す。明るい。「これでいい?」と、カメラの方へ目を送るのは、きっと制作者の大学生へ寄せる信頼の現れ。こんな心地よくていいのか、というほど心地よい、人を幸せにしてくれるすばらしい作品。(高畑 勲)
 
受賞シーン 受賞シーン
○受賞の喜びを語る代表制作者の渡邊恭子さん、作品に参加した城南子ども放送局、関係者のみなさま

 

 

近くて遠い学校
近くて遠い学校 近くて遠い学校

【作品概要】2010年4月から日本政府は外国人学校を含む高校授業料無償化を実施したが、朝鮮学校は問題ありと保留にしている。この問題を日本人、朝鮮学校卒業生、外国人学校で学んだ外国人にインタビュー形式で取材したもので、次第に在日に対する偏見が浮き彫りになる。

【講評】 これには、ひとつ一つの言葉が、映像と共に光っています。作者は対象を愛している。そのために、決して視線が曇っていない。未来の社会が、もつべき態度がそこにはあるのです。日本も当然その中に含まれていく多民族のまじりあう地域が、何を求めていくのか、私は感動しつつ学びました。(羽仁 進)
 
受賞シーン 受賞シーン
○「できるだけ大勢の人たちに見て欲しい…」(作者のるんみさん)と審査委員との記念写真

 

 

 

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