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セッション1 地域:社会(歴史)

No. 作品サムネイル エントリー番号・作品名・作者名・年齢・作品時間・国 / 都道府県 解     説
1
24001 ドキュメント石垣島 2023年3月陸自ミサイル基地開設 の瞬間
湯本 雅典 68歳 20分00秒 神奈川県
2023年3月、観光客で賑わう沖縄県石垣島では陸上自衛隊駐屯地の開設の作業が進められており、住民説明会も急ピッチだ。政府は「中国が台 湾を武力統一しようとする意図を持っており、それへの対応だ」とする。陸自のゲートには自動小銃を携行する自衛官が、街には迷彩服の自衛官の光景 が出現し始めた。島民は島に戦争は馴染まないと反対する。
2
24002  歌川広重 田毎の月の謎
山岸 哲 84歳 11分44秒 長野県
JR篠ノ井線姨捨駅は冠着山の中腹に位置し、珍しいスイッチバック方式を擁する。ここからの棚田の風景は美しい。歌川広重の「田毎の月」はこ の夜景を描いた浮世絵で、すべての棚田に月が映っている。ところが1カ所からは1つの月しか映らない。広重はなぜこの絵を描いたのか。作者は「ピ カソなどのキュビズムを半世紀も前に先取りした革新的な技法では」と語る。
3
24003 元日本軍特攻隊員4人の遺言
鈴木 賢士 91歳 19分00秒 東京都
敗戦色が濃くなる太平洋戦争末期、日本軍は特攻作戦を強行し、6000名近い若者が命を落とした。この非人道的な作戦から九死に一生を得た4 人の元特攻隊員の証言集。ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに“新しい戦前”ともいわれ、戦争の地ならしが始まったかのような今日の日本。「戦争 の過ちを繰り返すな、歴史から学べ」という元特攻隊員の発言が心に響く。
4
24022 Days in uncertainty -不確かな日々-
相内 啓司 74歳 11分10秒 東京都
アート。ウクライナ、パレスチナ、そして世界中の難民の惨状に言葉を失う作者。他者を傷つけ命の奪い合いをやめ、積年の恨みや敵意を乗り越え て世界を変える唯一の可能性は、多様性を認め、互いに尊重し合い、共存できる世界を思い描く力かもしれない。作品は、時間を25年前に巻き戻し、 その25年前と直近の時間とをつなぎ、「不確かな日々」に思いを巡らせる。
5
24077 いま、戦争を考える
同朋高等学校 放送部 12分32秒 愛知県
「一般の高校生はなぜ戦争にあまり関心がないのか」が、この作品づくりのきっかけとなった。そこで、本校の生徒や戦争を語り継いでいる高校生 たち、過去に戦場ドキュメンタリーを制作した卒業生らの意見を聞いた。取材は、次第にどうしたら戦争を終結できるのかに進み、その解決策を放送部 員同士が話し合う姿をドキュメンタリー化している。
6
24090 忘れてはいけない記憶〜西東京にもあった戦争・アニメ原爆 の記〜
西東京シネマ倶楽部 20分00秒 東京都
原爆被害を体験した初代の田無市長・指田吾一さんの「原爆の記」をアニメーション化した作品。北海道で軍医をしていた指田吾一さんの新しい赴 任先は広島。家族がいる現在の西東京市に立ち寄ると、そこは空襲で無残な街になっていた。着任した広島に原爆が投下され、自身も被爆しながら指田 さんは診療に追われる毎日。黒い雨が降り死者が増え、この世の地獄だった。

セッション2 地域:社会(現代)

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7
24010 貧困とフードロスに挑む
土門 拓海 福岡 颯 福本 里桜(専修大学) 21歳 18分30秒 神奈川県
社会問題。日本の子どもの7人に1人が貧困とされている。そんな現状を変えようと、母国ガーナから遠く離れた異国の地、日本で、貧困問題の解 決に奔走するトニー・ジャスティス氏に密着した。すると、まだ美味しく食べられるにもかかわらず、廃棄を迫られる多くの食品が……。調べていく と、フードロスの背景には、法律という大きな壁が立ちはだかることがわかった。
8
24015 ぬいぐるみと生きる
森 萌乃香(東京大学大学院) 24歳 20分00秒 東京都
ぬいぐるみを大切にする大人たちが増えている。取材を進めると、その人たちはぬいぐるみと様々な関係を築いていた。たとえばSNSの「ぬい撮 り」の投稿は、270万を超え、都内のぬいぐるみ専門病院には1カ月で約100体が「入院」する。ここから見えてくるのは、ぬいぐるみとのかかわ り方が、持ち主の世界との向き合い方と深く結びついていることだった。
9
24032 お片付け革命
桜丘高等学校 放送部テレビドキュメント班 8分16秒 三重県
桜丘高校では、全校生徒のほとんどが寮生活をしている。同校では年20回の見学会があることから、毎日の清掃が強化されている。しかし、教師 はかけ声ばかりで、生徒はやらされ感が強い。しかも、職員室は汚いことが、一方、事務室は綺麗であることがわかった。人類の永遠の課題「片付け」 にどう付き合っていくのか。高校生の視点での回答を試みた。
10
24035 生理ガチャ
小寺ゼミ 映像チーム(東洋英和女学院大学)  8分55秒 神奈川県
※Web公開不可なので紹介のみです。
女性の日常にある「生理」。眠気・吐き気・頭痛・腹痛、毎月の症状は選べない。しかもそれは人によって時によって変化する。制作者の等身大の 目線から、女子大学に通う学生が生理をどのように考えているのか──から生理の多様性を映し出す。女性の社会進出が進むなか、その社会は、生理と どう向き合っていくべきのかを考える。
11
24040 未来の子ども部屋〜多様な性が紡ぐ家族のかたち〜
会津 万葉子・鈴木 倫子(慶應義塾大学) 21・19歳 19分53秒 神奈川県
同性カップルを考える。現在、日本には同性婚を認める法律はない。養子縁組で親子となることで同じ名字を手に入れたカップル。パートナーシッ プ制度で自治体に関係性を認めてもらい、血のつながった子どもを生み育てるカップル。同性カップルたちは新たな家族の形を模索している。みのりさ んと咲希さんもそういうカップルだ。二人の生活に密着した。
12
24063 にほんではたらくぼくら
森山 琴葉(上智大学) 20歳 17分30秒 東京都
「発展途上国に技術や知識を伝え、その国の経済発展を担う人材を育成する」として1993年に始まった外国人技能実習制度。日本には約32万 人の技能実習生が在留する。いまこの制度は転換期を迎えている。言葉も文化も違う日本で働くとはどういうことなのか。技能実習生を受け入れる企業 はどうあるべきか。作者の父親が福岡で営む建設会社を通して考える。
13
24081 REハトが泣いている
K.Sakakibara 67歳 3分50秒 三重県
日本は、1960年代から70年代のオイルショックにかけて高度経済成長を果たしたが、それは同時に公害が激化した時代でもあった。大気汚染 のみならず、水質汚濁、自然破壊、航空機・新幹線などによる騒音・振動などの問題も日本各地で顕在化し、深刻度を増した。この作品は、そうした社 会を高度成長の象徴である文明社会と、野生のハトとを対比して描いている。

セッション3 地域:コミュニティ

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14
24012 ふる里の想いをのせて110余年「ありがとう留萌本線」
有沢 準一 86歳 19分26秒 北海道
JR留萌本線の石狩沼田〜留萌間は2023年3月末で廃線となった。このうち留萌駅は、水揚げしたニシンなどの海産物、内陸の石炭や木材を運 ぶためにつくられた地域の拠点であった。開通・開業から110余年、ふる里の想いをのせて走り続けた鉄路は歴史に幕を下ろす。廃線から始まる魅力 ある街づくりに励む市民の想いを追う。
15
24021 安らぎの地を護りたい
加藤 道明 66歳 15分00秒 広島県
共同墓地の管理役員が回ってきたことで、いままでほとんど関心がなかった墓地の課題と向き合った2年間。まず気になったのは放棄地だった。雑 草が茂る“無縁墓地”状態だ。周りの墓地の管理者たちが清掃をしている。以前、会員総出で完成させた墓参道も劣化していた。役員会初めての取り組 みは土地台帳の作成、そして2021年に発行した情報誌「稲月山だより」だった。
16

24023 長浜屋台街の復活
永田 體 74歳 11分59秒 福岡県
日本で唯一、行政に認可された福岡市の屋台は、公共の場での屋台群の風情が大きな魅力となっている。とはいえ、経営は原則一代限りで、屋台数 は減少傾向にある。そこで市では新規屋台を公募し、現在は100台ほどが開業している。長浜屋台街で新規開業した「どげん家(や)」さんに密着。 屋台への情熱や豚骨スープのつくり方を聞き、客には店の魅力を語ってもらう。
17
24025 2023この年 苦労の末に・・・
合原 一夫 90歳 17分20秒 大阪府
九州の有明海で東さんが妻と海苔の養殖事業を始めて60年。有明海の海苔養殖は、海底に支柱を立てて海苔網をぶら下げる「支柱式」。有明海の 干満差は6mあり作業は楽ではない。2カ月後、収穫時期を迎えたものの、海苔は色落ちしている。原因はプランクトンの異常発生で、諫早湾の干拓工 事が影響したのではないか。今季の収穫作業は諦めざるを得ない東さん夫婦は……。
18
24031 秘境! 登らずの絶景 大岩西公園の今
衛府自衛(えふじぇい) 60歳 12分03秒 栃木県
関東平野の北端に位置している足利市は、自然を生かした低山ハイキングのコースに恵まれている。かつては知る人の少ない鬱蒼とした山の中の公 園だった足利市の大岩西公園が2年前にリニューアル。車で手軽に行ける絶景の大岩山天空西公園となった。そこからの、運が良ければ出合える驚異の 景色の数々。北関東ならではの夜景や稲妻、渡良瀬川の雲海が素晴らしい。
19
24042 神楽とともに生きる〜次世代が継ぐ伝統の舞〜
広島経済大学山田哲敬ゼミナール 文野満月・三宅晴子 20・21歳 19分44秒 広島県
神楽が盛んな広島県。2022年1月、新たな神楽団「國光神楽団」が誕生した。団長は唯一の神楽経験者の広島大学4年生の柿出浩輔さん。柿出 さんは2歳の頃から神楽に興味を持ち始め、現在は団員に神楽の指導をする。人気があるのは華やかな芸北神楽だが、柿出さんは伝統の十二神祇神楽の 継承・保存・発展にこだわる。夢に真っ直ぐな柿出さんの姿は周りに勇気を与える。
20
24054 茅の輪くぐりて
住田 勝 80歳 15分48秒 埼玉県
埼玉県坂戸市にある古墳の頂に、およそ1000年前の平安時代中期の創建といわれる「勝呂神社」の社殿があり、「白山様」の名で親しまれてい る。その歴史を映像化した。白山様では毎年6月末に無病息災を願う「茅の輪くぐり」が行われ、大総代を務める井上喜八さんは,自動車整備工場を経 営する傍ら、「茅の輪」づくりに精を出し、「大祓式・夏越の祓」で大役を果たす。
21
24076 町の記録係〜半世紀の記憶と共に〜
銭 晟揚(上智大学) 21歳 15分04秒 東京都
長野県御代田町にある世界一小さなテレビ局「西軽井沢ケーブルテレビ局」。スタッフは社長の石川伸一氏を含めて2人。小学校の運動会や老人 ホームのイベントなど、町民たちの日常を記録し続けてきた。町の「記録係」として、文字通りの地域密着放送を毎日届けている。石川さんはきょうも 御代田の町を走り回っている。ここにはテレビ放送の原点があった。
22
24080 ひなもん 〜阿知須に生まれた文化〜
高崎 鈴枝 75歳 15分29秒 山口県
市民活動の記録。山口県山口市阿知須エリアには白壁の街並みが続く。阿知須の町おこしとなっているのが、二人の女性が始めた「ひなもん」。ひ なもんとは、手づくりの吊るし飾りのこと。福岡県柳川市の「さげもん」が手本だ。子どもが生まれたお祝いや健やかな成長、長寿を願って贈られる愛 らしい人形などで、ちりめんや古布でつくられる。二人の活動の20年を追う。

セッション4 自分を見つめる

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24007 熱血チャリンコ先生・岡忠ヒストリー
堀 浩 63歳 19分59秒 栃木県
中学校教員だった“岡忠”こと岡田忠治さんを「人生一の恩師」とする作者が、岡忠さんの魅力と半生を描く。現在の韓国でりんご園を営んでいた 父親が戦死し、敗戦後の逆境下で岡忠さんは、教育のありがたさを実感し教員へ。36年間の教員歴で尽力したのは不良悪ガキの更生だった。そんな卒 業生たちから4台目の自転車を寄贈され、岡忠さんはきょうも自転車に乗って……。
24
24014 人生車站
羅 亞藍 (ロウ アオイ) 34歳 8分03秒 中国 
母方の祖母が亡くなった。18歳になっても自分の気持ちをうまく整理できない「いまの私」が、人生二回目の『お別れ』に立ち向かった。作者の 目に映ったのは、自分の大切な母を亡くした作者の母だった。肉親を失った母の悲しみと絶望を見るうちに、昔の様々な出来事が波のように作者に寄せ てきた。作者はふと気づいた。「私と母に残る時間はあとどのくらいあるのだろうか」。
25
24044 電子和ろうそく開発物語
荒木 勉 68歳 6分23秒 埼玉県 
岐阜県高山市の春の高山祭は、桜満開のなか豪華な山車が賑わう。この祭りに感銘した作者だが、夜祭りの山車に灯されていた提灯に疑問を抱く。 和ろうそくではなく電球で、明かりに「ゆらぎ」がないのだ。全国の祭りの提灯の大半が電球になりつつある。そこで作者は和ろうそくを模した電子ろ うそくの開発に取りかかり、市場に受け入れることとなった。
26
24046 FATHER and SON
木下 一心(東京造形大学) 19歳 12分27秒 埼玉県
両親の離婚で、作者は父と離れて生活している。そんな父にようやく会うことになった離婚4年目の秋──。その思いを家族写真のアニメーション で表現。そして実際に4年ぶりに再会する父親と作者。そのときの会話は、ビデオに丸ごと、わだかまりや緊張感なく、明るい自然体の空気感そのまま に記録され、さらに、このビデオを見る母の姿も挿入される。「家族」とは……。
27
24049 夏とビールと? 
小川 旭 76歳 10分30秒 東京都
作者自身が出演し撮影もする「一人ドラマ」。1カ月前にがんの手術を終えて退院した作者。むりはできないが、仕事にも復帰し、空腹を感じて人 気レストランに入る。真夏には冷えたビールと冷たい食べ物と、ついつい飲食してしまい、ここで幸福から地獄へ。路上で倒れ救急搬送されてしまうの だ。作者が倒れたシーンは通行人に撮影を依頼し、台詞までお願いしたようだ。
28
24064 わったーしんかー 〜わたしはうちなんちゅ〜
ア 慧(上智大学) 21歳 14分48秒 東京都 
「エイサー」とは、本土の盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能の1つ。大学進学で沖縄から上京した北城ひかる。彼女は東京・中野の団体でエイサーを 踊る。盛り上がる沖縄の文化。しかし、最初から東京で沖縄が受け入れられたわけではなかった。「外国」と呼ばれ差別されていた時代も。そんな過去 を知った彼女は、「先人が守ってくれた場所を次につなげる」という踊る理由を見つける。
29
24075 私の好きな店
津田 修一 57歳 20分00秒 東京都
作者の周りからよい店がどんどんなくなっていく。町中華の雄「代一元」にも不吉な貼り紙があった。マジかよ……。「よい店」と言っても、写真 も映像もなければ伝え継げない。そういえばあの線路ぎわの店はまだ大丈夫?店主に「昭和の雰囲気の残るこの店の魅力を映像で伝えさせてもらえませ んか?」──。そんな言葉から、よい店を巡る作者の旅、いや、迷走が始まった。
30
24087 百日紅 100歳のひいおばあちゃん
庭野 心花(埼玉県立芸術総合高等学校) 17歳 4分07秒 埼玉県
ひいおばあちゃんを撮る。100歳であることのすごさを伝えるのではなく、可愛らしく、魅力的な彼女のことを伝えたいと願い、撮影を始めた。 撮影を通して、人が人を支えることの尊さや、「長生き」について考えることができた。この作品からは「生きるパワーは笑顔から」というメッセージ が伝わってくる。

セッション5 創作・表現

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24008 D-Na
ARTLiVE(神奈川県立相模原弥栄高等学校) 9分15秒 神奈川県
メディアアート。キーワードは戦争と平和を考える。学校に居場所がない高校生ハルはゲームに明け暮れている。偶然、火球が近くに落ちて気を失 うなか、脳の深層から「ディーナ」が現れ、40億年の生命誕生の歴史を語り出す。人類が出現し、現代社会へ突入し戦争が始まる。「未来を考えるに は過去から学ぶしかない」というメッセージを、ハルはどう受け止めるのか?
32
24024 無人駅
紙村 真生(早稲田大学) 20歳 19分52秒 東京都 
ロードムービー。亮太は東京唯一の無人駅、八高線東福生駅にSuicaを結びつけ、切符なしで改札を通り抜ける。八王子駅で降り、中央線に 乗って東京を出る。中山道を経て琵琶湖にたどり着くが、満足しない亮太は日本海側に出る。そして最も虚ろな鳥取砂丘に……。そして何を思ったのか 亮太は急に帰路につく。彼はもはやつくられたイメージから逃れられず帰京する。
33
24093 電線に、誘われて。
金谷 功 81歳 5分03秒 京都府
電線に止まっている野鳥を面白く構成した作品。野鳥も様々。ハト、白鷺、ドバト、カラスなど。電線も普通の電線もあれば、高い鉄塔の高圧送電 線、下町の乱雑な大量の電線もある。これらを組み合わせて、パン、ズームなどにより表現している。時には電車やトンボ、あめんぼうなどとの意外な 対比も試みている。新たなバードウオッチングと見た。
34
24096 Tomatoes
国本 隆史 43歳 2分10秒 ドイツ
アート作品。Yamagata Tokikoさんは裏の畑でトマトを栽培していた。1945年8月6日朝、彼女は、二人の幼い弟に見送られて外出した。そのあと、広島に原爆が落とされ、弟たちは帰らぬ人 となった。Tokikoさんはあのトマトを弟たちに食べさせてやりたかったといまも後悔する。ものが破壊的に燃える炎のイメージを、赤いトマトと スローモーションとで表現している。

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