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エントリー番号 作品サムネイル 作品名・時間・作者名・年齢・居住地 解 説
19081


温もりと寂しさと 里山で
20分00秒
小島 汰一 高橋 弘暉 永田 千紘
広島経済大学メディアビジネス学科
徳永ゼミナール
広島の中心部から車で1時間で湯来町に着く。そこから林道を入ると、上多田の集落に着く。人口は100人足らずの寂れた里だ。この限 界集落に住む光子さん84歳、夫に先立たれ、天涯孤独の身だ。しかし最近若者たちが住みだし賑やかになってきた。光子さんの楽しみは近所 の若者夫婦の子。自称お笑い芸人吉田峻さんは年寄りたちの協力を得て、宿泊施設を始めた。里の温もりと寂しさを見つめる。
19080



あなたは戦場で人を殺せますか
9分40秒
同朋高校放送部  愛知県
時事問題のプレゼン。安保関連法案が通り、自衛隊が武器を持って海外派遣されることが可能になった今、戦争がいつ始まってもおかしく ない時代へ突入してしまった。そこで放送部では校内や学外で、アンケート調査を試みる。自分たちも予測を立てる。“兵士として「人」を殺 すことはできますか?”バージョンを少し変えてみる。予測と違った結果となった。戦争体験者のインタビューも取材。
19079


高齢化率よりも健康寿命
19分55秒
福住 尊眞 77歳 岐阜県
岐阜県南部に位置する可児市の高齢化率は26.69%。その中では作者が住んでいる愛岐ヶ丘団地は48.8%でダントツに高い。しか し70歳代が活躍している町内で、健康寿命が長い人が多いのだ。健康寿命とは介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活 ができる生存期間のことだ。この作品では元気発剌を保つための様々な講座や活動、人物を紹介し、長生きのことを考えるヒントが満載。
19078



わがフォトライフの原点
15分10秒
鈴木 賢士 86歳 東京都
戦争映像を続ける作者の写真に関わる自分史。25年前、フィリピン旅行で出会った日系2世の男性。戦前マニラ麻の栽培の成功で、3万 人の日本人がいたという。戦後在留邦人は強制送還され、残された3000人の日系2世は残虐行為の報いを浴びた。この地での2世を取材す ること7回。日本政府は戦争の後始末をしていないことを痛感した作者は以後戦争の影を追うこととなる。作者の波乱に満ちた生い立ちも触れ ている。
19077


平成最後のお田植祭
10分00秒
野上 五十満 70歳  東京都
平成最後の農事を記録した。八王子市小比企の田んぼでお田植祭が行われた。五穀豊穣を願う神事であるが、一方で苦しい田植の作業を楽 しくする方法として、田植唄を歌いながら田植をするなどの風習がこの地にも残っている。選ばれた家族が白装束で、田植を行った。稲は育 ち、夏には稲荷神社の境内で祭礼が催され、9月には収穫が始まった。このお米は宮中の新嘗祭に献上されたという。
19076



私は自撮り依存症の女
20分00秒
大川 晃弘 36歳 埼玉県
※Web公開不可なので紹介のみです。
スマホによるインターネット中継を揶揄したドラマ。自撮り大好きの女子エリは川越市内で彼氏とのデートを自撮りしていた。その2人を 密 かに尾行しながらインターネット中継している何者かがいた。その中継映像にはリアルタイムでエリを誹謗中傷の言葉が書き込まれる。2人の 甘い関係が突然終わる。彼は代行サービスのスタッフで、実は恋人ごっこのドラマを演じていた、ドラマだったのだ。エリの女優志願はネット で称賛に変わってしまう。
19075


施設の窓より
6分20秒
内田 リツ子 90歳  千葉県
長年連れ添った夫にも先立たれた作者は現在90歳、一人暮らしが困難になり、介護ホームに入居している。彼女の生きがいの一つは映像 制作。その彼女が施設に住みだした心境を描いたエッセイ、亡き両親への感謝を伝えるビデオレターだ。現在の施設での若い職員のこと、居心 地よさ、人生を回想し、幼い頃の賑やかだった家族の思い出が走馬灯のように蘇る。施設の窓から夜空を見上げそっと老境を語っている。家族 の協力を得た作品だ。
19074
クリエイティブな生活
5分25秒
武蔵大学 2018女子チーム  東京都
ドラマ。主人公はどこにてもいる普通の大学 4 年生。就活と残り僅かな単位取得に励んている彼だったが、ある日突然、「クリエイティブ」という言葉に翻弄されるようになる。「クリエイティブ」という言葉の語源はクリ エーター、創造主、神の事だ。クリエイティブという言葉は今や現実に蔓延っている。その「どこか胡散臭い」社会を揶揄したコメディ。頭の 音声なしモニター画像は作品の最後とつながる。
19073
JR三江線 天空の駅-出会った人たち-
15分30秒
片桐 美奈子75歳 広島県
1918年3月廃線直前のJR三江線を紀行。列車で山間を進む。人々で溢れる天空の駅の愛称の宇都井駅下車。駅ノートも人気だ。駅 ノートは20年も地元の女性が管理してきた。彼女は鉄道ファンに返事を書き続けてきたという。116段の階段を降りる。20メートルの高 さだ。後でダムが出来てもいいように高い駅が誕生したという。民宿をとり、本格的に撮影を始める。天空を表すグラスファイバー照明に旅人 も手伝い、別れを偲ぶ。様々な光景を描写。
19072


エルマー〈学童〉の挑戦!
19分58秒
石川 勝 64歳 栃木県
学童指導員だった作者は退職後、エルマー学童と親交があったことから取材した。ここは民間運営の学童で、保護者が主体となって協力的 で、子どもはやりたいことをやれる場だった。父母会の運営、春の新入生歓迎会で上級生の手作りゲーム、2泊のキャンプでの保護者の活躍、 市内学童まつり、でも子どもたちに密着。2年前に卒業した中学生が立ち寄る姿など描写。学校とは違った学童の魅力を探る。
19071


アゲハチョウに感謝を込めて!
14分48秒
荻原 義正 80歳  東京都
作者自宅の庭先にネット掛けした植栽のコーナーがある。ここはチョウを飼育している所だ。定年後始めた趣味のビデオで撮影したのがア ゲハチョウの観察だった。生態の凄さに気付き、調べながら撮影に没頭した。4年かけて作品を完成させた。この作品が評価され、以後のビデ オ作成方法は大幅に変わったという。その後は蝶を守る一助の活動を長年続けている。
19070


Tree’s Life
5分35秒
ディアス 実和子 36歳 東京都
長い寿命を持つ木の中には数奇な運命を辿るものもある。家族を守る家としての役割を震災による津波で奪われ、流木となり、瓦礫となっ た。都内のヴァィオリン工房で、製作、修復を行っているマイスターの中澤宗幸さんの手で“津波ヴァイオリン”として新たな命を吹き込まれ ている。「奇跡の一本松」もある。出来上がったヴァィオリンは世界中で演奏され、木の記憶に、復興の想いと弾くほどに振動が加えられ、楽 器として成長し、生きていくのだ。
19069


とびさんかけたっ!
10分14秒
新井 絵梨花 石田 結愛 満 安恵
上智大学水島ゼミ 東京都
子ども食堂は子どもの貧困の要因から各地に誕生した。一方超高齢者社会へとまっしぐらに進む日本。その象徴とも言える東京・高島平団 地。ここの住民の大半は年寄りだ。この団地の一角で、子供達の元気な声が聞こえる。ここにできた子ども食堂に集まる子どもたちだ。この子 ども食堂の運営に関わっているのがお年寄りたちたち。生きがいと世代を超えた交流、子ども食堂が地域コミュニティの活性化につながる可能 性を考えようとする。
19068



むかしの女性はどうしていたの?
生理用品の記録
~見たり聞いたり作ったり訪ねたり~

14分14秒
伯野 朋絵 51歳 千葉県
昔の女性生理用品についてのレポート。明治以後の生理用品の歴史が紹介。戦時中には物不足から考案された糠を使った生理用品を再現し ている。また月経の女性には不浄説があり、月経時の女性の過ごし方についても調査。丹後半島には月経小屋、産気小屋に呼ばれる隔離した小 屋に住まわせるなど、今でも施設が現存している。今は使われていないようだが、女性にとっては家事から解放されて仲間と談笑ができ、楽し みだったという。
19067



いつもの場所で
15分15秒
伊藤 奏乃、岩崎 瑠美、谷本 桜
上智大学水島ゼミ  東京都
かって「山谷」は日雇いが溢れ、暴動の町だったが、生活保護を受ける高齢者が増え、「福祉の街」となった。カフェで知り合った池田三 幸さんの案内で、彼の背中越しに見る山谷は、殺伐とした雰囲気の街ではなかった。むしろ人と人との繋がりが強い温かい街だったのだ。カメ ラは玉姫公園のブルーシートの中にも入り込むことができた。山谷は身寄りのないホームレスの居場所だ。しかし、再開発の波は押し寄せよう としている。
19066



ダリアの縄
19分53秒
東京⼤学⼤学院学際情報学府⽔島C 班 
東京都
吉井だりあさんは東京を拠点に活動する緊縛師(きんばくし)だ。女性モデルの柔らかな体を、緊縛の技術で縄を縛り上けていく。人の心 を惹きつけて惑わすはかない彼女のショーは、今、多くの人を惹きつける。彼女はいつ、どこで、緊縛に出会い、そしてなぜ緊縛師となったの だろうか。彼女自身と、取り巻く人々へのインタビューから、彼女が「縄」から伝えたいことが長期の取材で次第に見えてくる。
19065



「妹と私」 みき演劇セミナーでの5ヶ月
19分41秒
関西大学 総合情報学部
岡田朋之ゼミ 兵庫チーム 大阪府
大学生の「姉」は実家のある兵庫県三木市に対し、田舎コンプレックスを抱き、三木から出たいという思いから一人暮らしを始めた。しか し、高校生の「妹」は三木が好きだという。地元に対する価値観が異なる姉妹に密着し、地元について考え直した半年間の密着ドキュメンタ リー。妹はわが町三木の歴史を物語にした市民演劇に役者として取り組む。見守る「姉」。本番の日を迎える。
19064


もうひとつの防潮堤
9分04秒     
村本 茉生 伊藤 奏乃 寺原 多惠子
上智大学水島宏明ゼミ
岩手県宮古市田老地区。2011年3月11日の津波によって、宮古市内で最多の181人が亡くなった。田老が津波に襲われたのは東日 本大震災の時が初めてではない。過去に2度も1896年、1993年大津波を経験していた。2度の津波の経験を伝えきれず、東日本大震災 の津波で多くの犠牲者が出てしまった町。そこで、今度こそ津波の教訓を次につなげようとしている二人を追った。
19063


7年経っても
9分12秒
本多 彗 新井 絵梨花 鈴木 優香
上智大学水島宏明ゼミ 東京都
東日本震災から7年経った今、岩手県で心の復興に取り組む二人の女性ボランティアを追った。一人は宮古市田老地区で毎週末東京と岩手 を往復する紙田さんは浜小屋で小さな軽食店を切り盛りしている。津波で何もかも流され、集まれる場所もなかった人たちに集いの場を提供し てきた。2人目は釜石市で、子供たちのため、自分の土地に作った公園を運営しながら、まだ自分にできることを探す藤井さん。2人のその活 動を続ける理由を探る。
19062


自由な働き方
5分15秒
山川 沙羅 長島瞭太郎
敬和学園大学一戸ゼミ 新潟県
新潟県加茂市内のカフェ・ギャラリー「あらいんち」。ピアノ演奏も行われる店内には多くのアート作品が展示されている。ここを拠点に 活動しているのが、自閉症のアーティスト新井里沙さん。幼い頃から絵を描いたり、人形作りを始め活動してきた。企業からの検品を行い、生 計を立てている。カフェを運営しながら、里沙さんを育てた母の恵美子さんは、教科書にとらわれない、独自の育て方をしてきたという。
19061


神風の吹く晴れ渡った空で
7分45秒
斎藤 歩  17歳
埼玉県立松山高等学校映像制作部 埼玉県
前身である県立松山中学校同窓生戦没者鎮魂録で見つけたのは、只一人、74年前に国のために命を尽くした神風特攻隊員、小林大介さん の記事だった。敵艦船に必殺の肉迫電撃を決行したという。自分たちが経験したことがない戦争。彼はどんな人生を歩んだのだろうか。彼のこ とを調べているうちに、小林さんの甥小林洋介さんに会うことができた。どのような人物だったのか、特攻までの道のり、戦争についての想い に迫る。
19060



ダモイ~シベリア抑留者の証言~
18分49秒
北海道旭川工業高等学校KBS旭工放送局
シベリア抑留の貴重な証言。太平洋戦争が終戦を迎えた時、門間さんは第七師団の兵士として満州にいた。投降し捕虜となった門間さんた ち兵士たちは突如ソ連軍によって、極寒のシベリアへ移送され、過酷な条件での労働を強いられることになった。収容所での抑留生活と強制労 働によって捕虜65万人のうち約34万人以上が犠牲になったというシベリア抑留。なんとか生き延びて帰国したが、“赤”と烙印を押され、 生活は容易なものではなかった。
19059


えんぴつを握って
12分00秒
津田 真由子 21歳    
上智大学水島ゼミ 東京都
スカイツリーの足元にある墨田区の公民館。週2回自主夜間中学校「えんぴつの会」が行われている。学ぶ人達は戦争体験や在日韓国人な ど様々な人生経験を持った人たちで年代の幅も広い。教えている先生は元教師の方々だ。学びの需要はあるのにもかかわらず、減りつつある夜 間中学校。しかし学ぶことの大切なものが、ここにはある。人々は何を学び、どのように変わっていくのだろうか。
19058


スタートライン
~ひとりの義足職人が吹く風~

10分00秒
津田 真由子 21歳    
上智大学水島ゼミ 東京都
病気や事故などで足を失った人はどのくらいいるのだろうか。ありのままの姿を見て貰おうと義足をオープンにする風潮に変わりつつある ようだ。義足のファッションショーも行われるようになった。義肢装具士の臼田さんは「義足はむしろチャンスなんだ」と後押しをする。義足 使用者のための陸上チームを立ち上げ、大勢の人たちにアスリート走者の夢を後押しして来た。両足義足の女子たちを取材。頑張りと笑顔が眩 しい。
19057


心と心をつなぐジャズ
15分00秒
渥美 佑里子 21歳
上智大学水島ゼミ 東京都
横浜を中心に活動を続けている姉弟のジャズユニット、サファリーパークDuo。動物のように生き生きとして活動してほしいと付けられ た。姉の野村琴音さん19歳は知的障害と発達障害を持っているトランペット奏者。弟の郷詩くん14歳は障害のないピアノ奏者。二人から奏 でられる音色は二人にしか出せない。取材して行く中で、二人の仲の良さ、絆が見えてきた。
19056


耳をすませば~被災地大槌の声~
8分43秒
石田 結愛 岩崎瑠美 木下愛野 20歳
上智大学水島ゼミ 東京都
岩手県大槌町。風光明媚だったこの町は3.11で大半が壊滅した。7年経った町の「今」を描く。灯篭流しが賑やかに復活した。訪れた のは「大阪屋菓子店」と「小川旅館」。どちらも古くから愛されてきた老舗だ。一時は営業を停止したが、仮設施設で復興を目指している。入 居期限が来て、彼らは今、仮設施設から退去を命じられているのだ。しかし他の場所で再建できるすべはない。復興したかのように思えた街は 新たな問題を孕み始めた。
19055


THE DETECTIVE STORY はしり去る女
20分00秒
長畑 仙太郎 38歳 北海道
1950年代のフィルムノワールのようなモノクロドラマ。仕事や家庭に疲れてしまった女はある夜、独りあてもなくクルマを走らせる。 明け方に疲れてたどり着いた駐車場で怪しげな男たちが仲間割れをし、一人の男を撃ち、女のクルマを奪って逃走。取り残された男と女、撃た れた男は自らを「探偵」と名乗り、女に頼んで追跡を開始する。女は次第に精気を取り戻していく。
19054



蛇王とひまわり 土砂災害の街から
19分58秒
磯本 高彰 江原 旭  22歳
広島経済大学徳永研究室 広島県
広島市北部を襲った豪雨による“広島土砂災害”から早4年。この地区では土砂崩れを蛇王と呼んできた。小川が蛇になって里を襲うから だ。41人もの犠牲者を出した安佐南区八木3丁目には砂防ダムが建設され、街はきれいに整備された。しかし命拾いした住民たちは親しい人 を失った喪失感に苛まれ、寂しさに耐えてきたが、交流の場「モンドラゴン」がオープンし、復興のひまわりが植えられ、前向きに歩き出して いる。
19053



僕とおじいちゃん
ーヒガンバナの咲く頃にー

17分15秒
谷口 正治 68歳 兵庫県
教科書の童話「ごんぎつね」を読んで、秋の里に咲くヒガンバナに興味を持った少年が里山に住む祖父とのふれあいや観察を通して、“ヒ ガンバナの不思議”を調べていく。どうしてお墓の近くに植えてあるのか?球根にある毒(リコリン)について?種子がない?祖父の庭に出没 する野生動物にも興味を持ち、夜中監視カメラをしかけると。イノシシ、キツネなどの野生動物が里に下りて来ていることに驚く。
19052



カバンが重い
11分30秒
佐々木 博光 83歳 
広島市立牛田中学校 共同制作 広島県
牛田中学PC放送部が制作した動画“カバンが重い”はYouTubeで話題になった。通学カバン、サブカバン、部活道具、習字道具、 水筒を入れると18kgもあるのだ。教育指導要領が変わり、自分が考える学習教材が重くなったことも原因だという。生徒たちと教師たち、 保護者が減量について話し合いが行われ、英語や国語の教材を除いて、学校に置き勉として置いておくことが可能になった。この問題提起はマ スコミから行政まで動かすことになる。

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