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【月間セレクション】は、「入賞」ではなく、興味深い「注目の作品」として紹介しており ます。
TVF2016入賞作品=【TVF2016アワード】は全応募作品の中から選ばれ、40作品に決まりました。
(【ビデオ大賞】は「TVF2016アワード」の中から2月27日の公開審査会で決定します)


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エ ントリー番号 作品サムネイル 作品名・時間・作者名・年齢・都道府県 解 説
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緑地から元気をもらって
〜いちかわ里山整備隊~

15分05秒
永井美千代   68歳 (千葉県)
ベッドタウンの市川市内にはまだ里山が残っていて、その貴重な自然を守っているのが市民組織の里山整備隊だ。メンバーは市民講座を学 んだリタイア世代。里山は市民の憩いの空間だが,手を入れないと荒れるし,ゴミの山と化す。時には女性会員も電動ノコを使って木の伐採や 崖の土留めも行う。地道な活動のお陰で里山の自然も人も元気が溢れている。
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韓国のヒロシマ
16分40秒
鈴木賢士   83歳 (東京都)
戦後70年目の広島平和記念式典に出席した作者は、公園内の韓国人被爆者慰霊碑を訪れる。死傷した外国人が20カ国以上、1番多 いのが韓国朝鮮人で、ハプチョン町は韓国のヒロシマと呼ばれる程出稼ぎの被爆者がいたという。彼らは戦後治療も受けられず、ケロイドが 残ったままだった。在外国被爆者には被爆援護法が該当しなかったというのだ。
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感動が人を動かす 
〜市民第九合唱団の奇跡〜

20分00秒
稚内北星学園大学 第九制作チーム  
 21歳 (北海道)
稚内での市民第九合唱団「歓喜の歌」公演。指導の高井さんは、元教諭で31年前初公演の団員。半年に及ぶ活動を追う。歌詞はドイツ語 で、何小節も発声を伸ばさなければならない。歌うハンディを乗り越え団員たちの葛藤は続く。時には利尻島での個別指導も行う。最終練習に 選んだ曲「今日の日はさようなら」が団員の心をつないだ。
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魅せられて55年
11分55秒
大塚雅昭   73歳 (千葉県)
千葉県旭市の渡辺さんは70歳を超えているが、55年も上高地に魅せられているアマチュア画家だ。今では一年の半分を上高地でテント 生活をしている。最近の作風は穂高連峰を描くのに筆を使わず、キャンバスにペインティングナイフで直接荒々しく描写。明るいキャラで上高 地の画伯として知られ、世界の人たちと交流も広がっている。
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関西人のものづくり
8分15秒
よしおかあきら   72歳 (奈良県)
大雪の小樽駅を訪れた作者はレトロな駅舎から近くの中央卸市場に向う。花屋や食料品などの店舗の中に異彩を放つ店があった。ガラス工 房である。店主は大阪出身の青年で,10年の修行を経て店を出したという。スタッフは店主のみ。店舗内の溶解炉でガラスを吹き,大阪人独 特の笑いをアイディアにする。女の子に人気があるようだ。
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町の小さな映画館 北海道・浦河町編
14分50秒
よしおかあきら   72歳 (奈良県)
作者が旅した浦河町は今では寂れた港町だが、新住民を歓迎する運動やきれいな商店街づくりを行っている。町のシンボル「大黒座」は座 席数48の日高管内唯一の映画館だ。開業は大正7年。収入源にサポータクラブ制度を作ったり、クリーニング店を兼業し、客一人でも何とか 上映を行っている。現在の大きな課題はデジタル化だという。
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似顔絵に夢を求めて
10分07秒
橋本貞雄  65歳 (神奈川県)
鎌倉「似顔絵」倶楽部の会長さんに密着した作品。自画像を瞬く間にそっくりに描き上げる腕は凄い。事件を目撃し、似顔絵が犯人逮捕に つながったエピソードもある。会は14年前に催された市民講座がきっかけで誕生し、市のイベントでも人気だが、難しいのは女性像で、似て いるよりも若く、美人が鉄則だそうだ。
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ヴィザヤ諸島で活躍する
日本人自主制作ミュージシャ ン~Iwapt~

19分59秒
iwapt   非公開(30代) (東京都)
作者、iwaptは自主制作ミュージシャンと兼業のサラリーマン。この作品は自らのサクセスストリーだ。日本では知名度が低い iwapt だが、フィリピンでは注目されているアーティストとして活動し,GMAテレビの情報番組にも出演する。この国で成功したのはセブ島の知 り合った仲間たち支援のお陰だという。歌は国境を越えるのだ。
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ウミシダ物語
7分03秒
大隅楠夫   72歳 (神奈川県)
ダイビングビデオ作品。陸のシダ類と形状が似ているところから名付けられた「ウミシダ」は植物ではなく、プランクトンを食べるウミユ リの仲間の動物。移動も泳ぐ事もする。小魚にとっては身を隠すには最適。住み着いている魚もいる。中でもエビの中の特技は「擬態」ウミシ ダそっくりに身を変えてしまっているには驚く。
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極楽浄土への誘い
10分30秒
渡邊俊雄   84歳(享年) (神奈川県)
死後、極楽と地獄どちらへ行くのだろうか。作者自身が白装束を身にまとい、死後の世界を訪ねるSFファンタジー。三途の川を越え、着 いた極楽はきれいな女性が奏でる音楽に出迎えられ、見も心も癒される。興味深いのは極楽から見た前世。恐山信仰でのイタコの口寄せ。仏様 たちの許可を得て、現世に戻って終りとなる。完成後、作者は永眠された。合掌。
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最後の田んぼ
14分48秒
合原一夫   82歳 (大阪府)
作者が住む千里ニュータウンは都市開発の一途を辿って来た。キジが生息するのどかな田園も今ではマンションが立ち並ぶ。その一角に1 枚だけ残った田んぼがある。春には蓮華草が咲き,近くの子どもたちの田植え、稲刈りは中学生の体験学習と自然のオアシスとなっているが、 地主は税金の高騰で苦渋の選択をする。都市農業の現実を提起。
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地域をつなぐ〜子ども歌舞伎〜
9分52秒
後藤アツ子   72歳 (千葉県)
富山県砺波市の子供歌舞伎は出町神宮春の祭礼の曳山で演じられ、200年の歴史があり、主役は町内の子どもたち。12月に衣装合わ せ、特訓が始まる。今回の演題は源平合戦の「一の谷合戦」本番では見事凛々しく演じきり、観客を沸かせる。合間に観に来た同級生の男の子 たちが主役の女の子に興味津々のショットが可笑しい。伝承芸能の事例として貴重。
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デイサービスの夏祭り
7分40秒
内田リツ子   87歳 (千葉県)
デイサービスに通う87歳の目線で撮影した介護現場の事実を捉えたスナップ作品。朝、迎えのバスは常連仲間の家々を廻って行く。室内 での夏祭りは盆踊りから始まる。高齢者であっても女性、若い男性職員にハグして貰ってうっとりする光景は微笑ましい。献身的なスタッフた ちとの心の籠った交流は新たな“生き甲斐”が生まれるのだ。
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タイムカプセル
8分55秒
今井康悟   81歳 (東京都)
東京都江戸川区では埋めたタイムカプセルを発掘する事になり、その顛末記である。大阪万博1970が契機となって当時全国で流行った のがタイムカプセル。国際児童年1980に子ども会のお宝メッセージが埋められた。どうにか無事発掘は成功した。しかし35年が経過し、 個人情報保護法で当時の子どもたちの住所が調べられない。お宝を返す事が出来ないのだ。
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夜空に輝く光の花
12分55秒
北海道旭川工業高等学校 
KBS旭工放送局 (北海道)
真夏の花火大会を主催するのは地域の住民たちで結成の実行委員会。お盆に帰省した家族の為に故郷の思い出を残そうと始まった手づくり 花火大会の準備は大変だ。カメラは準備に明け暮れるスタッフの作業を追う。悪天候も夕方までには晴れた。成し遂げた大人たちの達成感が伝 わる。コミュニティ活動の原点を探る。
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つむぎの家
10分00秒
金子豊一   82歳 (神奈川県)
茨城県結城市は絹織物である結城紬の産地で知られる。作者は紬職人の一家を以前から取材し続ける。人間国宝だった田中林次はつむぎを 愛し、育成に情熱を傾けて来た人で、息子の栄一は父親の背中を見て育った。しかし孫は修行をしたが、向いていないと判断し、跡は継がない と転業してしまう。家業は途絶えてしまうのか。伝統産業の困難さが伺える。
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火渡りの誘惑(柴灯大護摩法要)
19分25秒
船戸一志   82歳 (北海道)
小樽市にある金比羅大法院での火渡りの儀式。荒行なので信徒が高齢になったこともあり、これが最後となった。広場に木材と枝葉が積ま れ、祈願を込めて点火され、炎は燃え上がる。炎が小さくなり、地ならしされると僧侶、信徒がそれぞれの願いを込め、神妙な面持ちで炭の上 を歩く。スナップ撮影だが無形文化財の貴重な記録だ。
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さよならパークハイツ
19分13秒
高橋良多   27歳 (埼玉県)
※Web公開不可なので紹介のみです。
恋愛ドラマ。同棲している彼女が彼氏の優柔不断な態度に絶望している。彼女は彼にひたむきな愛や生き方を期待していたのだ。ある日彼 女から決別を切り出し、突然転居してしまう。振られた彼は悶々とするが、たまたまマンションの鍵を手に入れた見知らぬ女が乱入して来る。 制作はスタッフが多く、楽しそうだ。
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デン右と語る生きる
9分29秒
田中 進   72歳 (埼玉県)
作者の趣味はカタツムリの飼育。大掃除の際、風呂場で見つけたのが右巻き。飼っているのは左巻きばかり。何処から入り込んだのか不思 議で、6ヶ月も生きていたことに感動する。このかわいい声の子を助手に、カタツムリの「生きる」凄さに迫る。例えば“冷凍庫の中でも生き られるか”“鼓動を聞く”など飼育観察は続く。
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山古志に生きる
〜新潟中越大震災から10年〜

13分30秒
金子喜代子   76歳 (神奈川県)
2004年、作者はのどかで豊かな山古志村を撮影した。数ヶ月後、大震災が発生してしまう。家屋が倒壊水没し,和牛がヘリで救出さ れ、村が移住するなど大被害となった。村人の努力で、次第に活力のある村に変貌するさまを追った労作。ラストの角突き大会や子牛の誕生は 蘇生する村が持つ元気の嬉しい現れだ。
1601731

New
11分45秒
有島将太   31歳 (大阪府)
※Web公開不可なので紹介のみです。
CGアニメーション。イメージで観るしかない。既に亡くなっている沈没船の船長と恋人との愛の表現。深海を探索していた潜水艇「灯台 クジラ」が不思議な生き物に出会う。潜水艇を操縦しているのは恋人。彼女は潜水し、二人は再会するのだ。彼女のお腹にはベビーが育ってい る。
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立て場芍薬 座れば牡丹 
歩く姿は百合の花

14分00秒
菅原三雄   78歳 (宮城県)
芍薬、牡丹も供に美しい花で,百合は清楚な花で、美人の姿や立ち振る舞いを花に見立てた言葉だが、(残念ながらこのような理想の女性 に会ったためしがないが)昔からの男のあこがれなのだろう。作者は宮城県内のシャクヤク、ボタン園,ユリ園を探索し丹念に撮り続け、最後 のヤマユリに感動する。
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戦後被爆70年 生まれ変わる愛友市場
17分27秒
佐々木博光 80歳・星賀靖典 74歳 
(広島県)
広島駅南口の再開発で遅れていたCブロックの再開発事業がやっとスタートした。戦後闇市が始まり,広島市民が生きていくために供にし て来た愛友市場が消える瞬間をカメラは追う。70年の歴史を振り返り、未来を見つめようとする。立ち退きで離散したコミュニティも消滅せ ず生まれ変わるに違いない。
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志摩の灯台
9分53秒
奥野拓也   71歳
(三重県)
志摩の海は美しいが魔物が住むといわれて来た。リアス式海岸で難所が多く、船の座礁事故が多いからだ。この地には数多くの灯台が作ら れ,風光明媚な景観となっている。灯台はきちんと光の色や光り方で位置情報を伝える機能を持つ。今時代は旅情たっぷりのランプの光か ら,LEDに変りつつある。
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君がくれたもの
6分7秒
繁田健治   53歳
(神奈川県)
作者の追憶を実現しようとしたようなメルヘンドラマ。中年になった男は高校時代の同級生の女の子と再会する。不思議な事にひとみは 34年前の姿そのままだった。原因は外国を旅している内に人魚の肉を食べてしまって、老いる事はないのだという。思い出の教室で二人は向 き合うのだが。
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命をいただく
9分45秒
有沢準一  78歳 
(北海道)
食育は,自らの食事について考えようとする習慣や知識を教育の中に取れようとする考え方だ。ファーストフードへの批判でもある。小学 校の取り組みとして,植物栽培活動を通して,命をいただく事の意味と学びを紹介する。お陰で給食は完食だという。地域に支えられて健やか に育つ子どもが素敵だ。
1601171
50年目の楕円球[再びの花園]
16分00秒
高田義久  74歳 
(北海道)
作者は北見北斗高校卒の元ラガーマン。1963年全国ラグビ-フットボール選手権大会決勝で激突した北見北斗と天理高校との再試合を 再現密着リポート。50年振りの試合に臨むべく北斗側は合宿を行い、特訓に励むが、齢70。身体がもう言う事がきかないが、熟年世代の奮 闘は続く。試合解説があればよかった。
1601064

アシナガバチのくらし
8分55秒
谷口正治   65歳 (兵庫県)
※Web公開不可なので紹介のみです。
小3少年ナレーションのアシナガバチの観察日記。興味深いのは母親バチの活動である。幼虫が大好物の青虫肉団子づくり,雨には巣に溜 まった水を口で吸い取って出したり,夏の暑さから巣を守るために水を蒔いたり,羽を振るわせ涼しい風を送り込む。働き尽くめの母親は9月 には死んでしまうのだ。
1600915


伝える、伝わる〜生活図画事件の証言〜
19分10秒
北海道旭川工業高等学校 
KBS旭工放送局 (北海道)
戦前旭川師範学校生活図画事件で起訴された学生たちの証言で構成された作品。生活図画とは身の周りの生活をありのままに描こうとする 美術教育だが,当時の軍国主義の政府からは危険思想だと激しく弾圧されたのだ。過去に自由に表現できない、発言できない社会があった事を 高校生たちは学ぶ。
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宇高国道フェリー休止後3回目の春
7分36秒
猪嶋典昭   49歳 (兵庫県)
1988年瀬戸大橋線が開業した事から,宇高連絡船が廃止になり,航路で賑わっていた岡山県宇野港も寂しくなった。更に引き継いだ宇 高国道フェリーも2012年休止となった。大橋を渡る高速道路料金が大幅に値下げになったためだ。休止3年を迎え,休止前と現在の様子と 備讃瀬戸の風景をリポートする。

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